FLIR 熱画像直視装置 活動レポート 知多市消防本部
2023年8月、愛知県知多市消防本部にお伺いして『FLIR熱画像直視装置出張講習』を実施しました。
知多市消防本部について
知多市消防体制は、1消防本部(消防署併設)・八幡・旭の2出張所を配し、石油コンビナート用2点セットをはじめ消防車両27台を配備し有事即応体制を整えています。 人員は108人。
FLIR K65を2台保有しており、今年度には追加配備を予定しています。
出張講習を実施しての感想
多くの職員が本講習に参加でき、参加者一同、熱画像直視装置についての基礎知識を学ぶことができました。
座学では赤外線の基礎や煙を透過する理由等わかりやすく解説いただきました。また、実技講習では訓練塔での暗所環境、及びスモークマシンを使った濃煙環境状態での熱画像直視装置の再確認を行うことができました。実技の最後にはコントロールボックスで直火を使用し熱画像直視装置での確認するポイントなどを再確認できたことも有意義な経験となりました。隊員たちに熱画像直視装置のメリットが理解してもらえたと感じました。
FLIR K65が役に立った事例があったとお聞きしました、詳しくお聞かせ下さい。
建物火災での屋内進入時の要救助者の検索活動に役立てることができました。その火災は共同住宅の一室で閉鎖された居室の中で発生しました。室内は煙で充満しており、空気呼吸器の面体越しでは視界がない状態でした。また、床は集積物が多くあり、要救助者の検索活動を行うには困難な状況でした。普段であれば手探り、足探りで床面の集積物を排除しながら要救助者を検索するところですが、FLIR K65を使用したことで、床面の集積物の状態がしっかりと確認でき、要救助者の検索活動に役立てるができました。結果的に要救助者は火災発生前に外出しておりましたが、火点検索時も熱や炎の確認が容易にでき、早期に火源注水に至ることができました。
他の消防本部さんへアドバイス
熱画像直視装置が配備されている消防本部さんは再確認の意味で、本講習を受講することをお勧めします。私自身も再確認はもちろんのこと、現場活動でも役立つ新たな知識を身に付けることができました。また、熱画像直視装置の配備を検討している消防本部さんは、いろいろなメーカーがある中で、本講習を受けることで、基礎知識を身に付け、資器材の選定に役立てることができると思います。
インタビューに応えて頂いた方
知多市消防本部 消防署 本署第2グループ救助チーム長 竹内大貴様
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煙の向こう側を撮影:動画はこちら
FLIR熱画像装置堅牢性(耐熱、振動、回転、落下、防水):動画はこちら
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