岐阜県消防学校 熱画像直視装置 活動レポート

2022年10月、岐阜県消防学校にてFLIR熱画像直視装置に関する講義を行いました。その時の活動内容をまとめましたので、ご確認ください。

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岐阜県消防学校について

昭和28年8月に岐阜県消防訓練所として設置され、昭和41年4月に岐阜県消防学校に改称され、その後、2回の移転を経て、昭和48年12月に現在の羽島郡川島町小網町(現各務原市川島小網町)に移転し、現在に至ります。昭和48年以降に、屋内訓練場、総合訓練施設、学生寮(桜寮)、ホットトレーニング施設等が順次完成しました。

 同一敷地内には、岐阜県広域防災センターや同防災資機材庫が設置され、岐阜県の防災拠点としても運用されています。

〇消防学校の職員数&生徒数

職員数18人(校長、教頭、管理調整係5人、教育訓練係11人)※再任用職員を含む。生徒数91人(令和4年度:消防職員初任教育第71期)

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〇岐阜県について

岐阜県は日本のほぼ中央に位置しており、関市には、日本の人口重心(ひとりひとりが同じ重さを持つとしたときに日本全体の人口を一点で支える点)があります。面積は約1万621平方キロメートルで、全国第7位の広さを誇り、7つの県に囲まれた数少ない内陸県の一つです。

また、岐阜県北部の飛騨地域は、御嶽山、乗鞍岳、奥穂高岳など、標高3000メートルを超える山々が連なっています。一方、南部の美濃地域は濃尾平野に木曽三川(木曽川、長良川、揖斐川)が流れ、特に長良川中流域は「日本の名水百選」に選ばれるほど美しい清流です。

このように、自然に恵まれている岐阜県は、古くから「飛騨の山、美濃の水」という意味で「飛山濃水」の地と呼ばれてきました。

 

熱画像直視装置の活用と期待すること

初任教育や専科教育で実施している模擬家屋やファイヤーコントロールボックス、燃焼実験棟における燃焼実験の際に、火災の成長段階に応じた温度確認や濃煙下における要救助者の検索訓練等に活用し、体験訓練(ラボラトリー・トレーニング)時に教育効果が高まることが期待されます。

 また、現場到着時におけるサイズアップ、屋内進入や注水支援、残火処理における活用をカリキュラムに組み込むことで、現場を迅速、安全かつ客観的に評価ができる職員の育成が期待されます。

熱画像直視装置を導入したきっかけ

FLIRさんが実施しているオンライン講習や派遣元消防本部における導入実績から、熱画像直視値が残火再燃チェックだけでなく、屋内進入での活用、要救助者の検索やフラッシュオーバーとならない注水支援として多くの活用方法があると感じていたため、県下消防本部の教育の場である消防学校に導入しました。今後、各消防本部に熱画像直視値が配備され、活用されると良いなと思っています。

インタビューに応えて頂いた方
岐阜県消防学校 : 主査 近藤 洋平さん(大垣消防組合から派遣)

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その他にも活動レポートを載せておりますので、以下ページよりご確認ください。

  • 神奈川消防学校活動レポートはこちら
  • 島根県消防学校 活動レポートはこちら
  • 南魚沼市消防本部 活動レポートはこちら
  • 成田市消防本部 活動レポートはこちら
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  • 徳島市消防局 活動レポートはこちら
  • 煙の向こう側を撮影:動画はこちら
  • FLIR熱画像装置堅牢性(耐熱、振動、回転、落下、防水):動画はこちら
  • FLIR熱画像直視装置の詳細はこちら

 

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