熱画像直視装置活動レポート 岐阜県大垣市消防本部
岐阜県大垣市消防本部にお伺いして講習を実施しました。
出張講習を依頼されたきっかけ
当消防本部では、熱画像直視装置の必要性から消防車両に配備を進めている中、その活用実績が十分ではなく、現場隊員への有効な活用と熱画像直視装置は何を見ることができるのかの理解を促すため講習会を依頼しました。
熱画像直視装置の保有数と機種
FLIR K1×4台 FLIR K2×1台 FLIR K55×1台
出張講習を受講された感想
今まで熱画像直視装置の使用について、残火処理の残り火の確認時に使用することが主でしたが、火災現場到着時から、火災規模のサイズアップ、火災性状の把握、建物構造の確認等あらゆる現場で活用できることが今回の講習会で具体的にわかりました。
建物内が暗闇や濃煙の状態では、目視による確認では全く状況が分からないところ、熱画像直視装置では室内のレイアウトはもちろん、どこが火点で延焼拡大しているかを赤外線映像ではっきり確認できている動画をみて、参加者全員から「赤外線は煙の量や厚さに関係なく通すことから、熱画像直視装置の有効性がとてもよく分かった、残火処理だけに使っていたことがもったいない。」
「火災現場のみならず、要救助者が発生する災害現場全般での活用が可能であることが分かった。有効に活用したい。」と多くの発見と気付きがあり、手ごたえ十分の講習会となりました。
今後の計画では、消防隊の隊長に常時携行させられるよう、来年度からの防火衣更新に伴い、仕様書に熱画像直視装置携行のため専用ストラップ取付位置を設けました。これは、「熱画像直視装置が災害現場においてマストアイテムである」との考えによるものであります。地域住民の安心安全のために消防隊強化の一助になると期待しています。
講習会の参加人数
50名
他の消防本部さんへアドバイス
熱画像直視装置は残火処理だけの資機材ではなく、要救助者が発生するあらゆる災害現場での活用が可能な便利アイテムとして、災害事象対応策の引き出しが増えると感じました。耐久性も思った以上にあるため、現場で積極的に使えそうです。
熱画像直視装置を導入するにあたり、多くの隊員が正確に理解し、有効に活用するためには講習会は非常に効果があると感じました。参加者からも必ず受講すべきであると感想も多く、無償で実施していただけることもお願いしやすいと感じました。
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煙の向こう側を撮影:動画はこちら
FLIR熱画像装置堅牢性(耐熱、振動、回転、落下、防水):動画はこちら
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