熱画像直視装置 活動レポート 山形市消防本部
山形市消防本部にお伺いしてFLIR 熱画像直視装置 出張講習を実施しました。
山形市消防本部について
山形市消防本部は、山形県の県庁所在地で中核市である山形市のほか、隣接する山辺町・中山町を管轄しており、令和5年4月1日現在で、管轄区域面積は473.9㎢、管轄区域人口は264,848人に対して、1本部、2消防署、5出張所、消防職員数262名で構成しています。
管轄区域の特徴としては、山形盆地内に位置しており、周辺を山々に囲まれています。松尾芭蕉で有名な「山寺」や日本有数の温泉地「蔵王温泉」を有しており、特に蔵王は四季折々の美しい風景が楽しめ、冬には雄大な雪景色が広がり、ウィンタースポーツも楽しめる観光名所となっています。観光資源を有効に活用して多くの観光客を受け入れるとともに、万全の体制を整えるべく各種の整備事業を推進しています。
熱画像直視装置の保有数と機種
FLIR K65を1台、FLIR K2を1台保有しています。
当本部の警防規程で、災害事例を今後の警防対策に繋げる目的として、警防対策検討会を実施しています。この検討結果から、「熱画像直視装置」の各消防隊への配備の必要性を受け、導入に向けて検討していたところ、車両購入の際に配備した1台に加え、「ホワイトシャッタープロジェクト」で1台のご寄付を頂きました。
出張講習を依頼したきっかけ
隣県の消防局での配備状況を合同訓練でお聞きしたことや、実施した研修をホームページで拝見し、取扱いの熟知、活動において有効に活用するために必要であると判断し、ご依頼させていただきました。
出張講習を受講された感想
研修には約30名の職員が参加しました。赤外線に関する内容を詳しく講習していただき、濃煙や暗闇の中で要救助者や建物の構造が可視化できる理由を理解することができました。講習で学んだ内容から、熱画像直視装置の活用の幅が今までより相当広 がるのではないかと感じました。積極的な活用により有効な活動に繋がるものと思います。
今後、消防隊等への積極的な導入を計画的に行っていく必要性を改めて 感じました。
他の消防本部さんへアドバイス
火災の状況評価における視覚的な情報は、これまでは自らの目で見たもの(見えるもの)だけでしたが、講習を受講することで、熱画像直視装置をより有効的に活用すれば、人間の目では確認することができない情報が得られ、より精度の高い状況評価が可能となり、人命救助や濃煙下での屋内進入、消火活動のサポートとなることが理解できました。
インタビューに応えて頂いた方
西消防署成沢出張所 消防副士長:野原 遼介 様
- 警防課 警防企画係 消防司令補:小林 秀樹 様
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煙の向こう側を撮影:動画はこちら
FLIR熱画像装置堅牢性(耐熱、振動、回転、落下、防水):動画はこちら
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