フリアーシステムズの技術がリヤドの交通流を改善
近年サウジアラビアのリヤドにおいて、フリアーシステムズのインテリジェントな交通センサーが交差点交通の総合管理システムとして採用されました。 リヤド市内の最も交通量の多い交差点350カ所に、FLIR TrafiCam x-streamビデオセンサー1,500台以上が設置される予定です。 リヤドの交通関係者は、ビデオセンサーから得られる車両検知・交通量データを利用して、実際の交通状況に応じて交通信号機のタイミングを適時に調整することができます。信号機のタイミングを調整できない既存システムに比べ、飛躍的な進歩と言えます。
現地提携企業のSaudi Controls社から受けたこの契約は、リヤド市開発局とリヤド市交通局からの委託プロジェクトである「リヤドの交通信号機の管理・制御システム」に適合しています。 道路交通情報の直接処理と都市部交通信号機の管理システムに、高性能な交通制御システムが採用されました。
FLIR TrafiCam x-streamセンサーにより交差点停止線の車両を検知できるため、リヤド交通関係者は、実際の路上車両数に基づき交通信号を動的に制御できるようになります。 これにより車両の信号待ち時間が大幅に短縮され、交通流がスムーズになります。 TrafiCam x-streamセンサーは、リヤド市全体の交通流をリアルタイムに円滑化するだけでなく、長期的な交通データ収集によって職場ゾーンや学校ゾーン、および大規模なイベント期間を想定した交通パターンを予測することも可能になります。
総合交通管理
フリアーシステムズのセンサーに収集されたデータは全て、米国の運輸企業TransCore社が開発したTransSuite® Traffic Control Systemに送信されます。TransCore社は、2015年にプロジェクトの主契約社として抜擢されました。 TransSuite高度交通管理システムには適応型制御システムが備えられており、サウジアラビア首都圏の混雑状態を緩和することができます。 TransCore社のソフトウェアソリューションは、データ収集/リアルタイム通信/分析を総合的に実行することにより、通常の交通状況、もしくは予期せぬ交通状況にも的確に対処でき、また緊急時や異常事態時には対応機関の間で迅速な通信が行えます。
インテリジェントな交通センサー
FLIR TrafiCam x-streamセンサーは、信号交差点での走行車両や停車車両の検知・監視用に開発されました。 車両検知情報は、IP/検知出力/シリアル通信を介して交通制御装置に送信され、交通信号機のタイミングを動的に調整することができます。 センサーのビデオ画像は交通管制センターへ送信され、オペレータはリヤドの交差点の交通状況を常時監視下に置くことができます。
TrafiCam x-streamを使用して、以下のような様々な交通データの収集も可能です:交通量、車両速度、道路占有率、車種、空白時間、交通流速、ゾーン占有率。これらの交通情報は全て、統計に利用できます。
高度道路交通システム(ITS)をサウジアラビア全域に導入
TrafiCam x-streamセンサーは既に出荷が始まっており、2017年まで出荷が続く見込みです。 フリアーシステムズはこの契約を結ぶ以前にも、サウジアラビア交通局にインテリジェントセンサーを提供した実績があります。 例えば、フリアーシステムズの高度道路交通システムを通じて、サウジアラビアのATVAMプログラム(交通違反の自動管理・監視プログラム)の枠内でTrafiCam x-streamビデオセンサーが提供されています。このATVAMプログラムにより、サウジアラビアの法執行機関/交通管理システム/セキュリティシステムが統合され、国内の交通安全や交通状況が向上します。